体脂肪率の下げ過ぎにご用心 細身のランナー体型は不健康なのか?


ダイエットのためにランニングやジョギングやっている方から、大会で自己ベスト更新や上位入賞を狙うという長距離ランナーに至るまで、おそらくにっくき存在であろう体脂肪。…もしかしたら半年先の夏に向けて、冬の今から準備している方も、ひょっとしたらいるかもしれませんね。

走るのに必要の無い余分な体脂肪を減らせば、その分身軽になって関節への負担を減らせたり、早く走れて自己ベスト更新に近づくのは事実ですが、かといって体脂肪を減らしすぎると、逆に健康に影響が出ることもあります。

今回はそんな体脂肪に関するまとめです。

 

ランナー体型は不健康?

筋肉モリモリとまではいかなくとも、余分な脂肪が無く適度に勝ち得られた上半身の筋肉と、強靭且つ靭やかな太もも、ふくらはぎの筋肉は男女関係なく非常に美しいものです…管理人の場合は。

そんな体の持ち主のトップレベルの男性の陸上長距離・マラソンランナーであれば、走り込んで絞られていくので体脂肪率が一桁になるのは、わりと自然なことです。

下手すれば男性よりも体脂肪率が高くなる女性でも体脂肪率が一桁になることも。全盛期の高橋尚子さんの体脂肪率は4%、有森裕子さんは8%だったとか…。

 

しかし、体脂肪率が減りすぎることで健康に影響が出ることもあります。

・寒さに弱くなる。

体脂肪…つまり、体を覆う余分な脂肪が減ればその分、外からの寒さに非常に弱くなります。

とくに、マラソンや駅伝ランナーのように冬場にシーズンを迎えるスポーツだと、寒さに弱くなると風邪をはじめコンディションを崩しやすくなりがちです。普段から防寒対策や体調管理に気をつけるのが望ましいですね。…で、シーズンが終われば多少肉を付けるのもありかと(高橋尚子さんのように)。

ちなみにですが、管理人も体脂肪率が一桁の頃は毎年1~2回風邪をひいていましたが、体脂肪率が10%超の現在は風邪に悩まされることがなくなりました。(ただし移されたインフルは除く)

 

 

・女性は無月経になる可能性も

男性にはあまり関係のない話ですが、女性の場合体脂肪率が下がりすぎることで、月経が止まることや生理が乱れること(生理不順)があります。また、月経が3ヶ月止まることを「無月経」と言います。

月経が止まることで骨を強くする作用のある女性ホルモンが減少。骨が弱くなり、疲労骨折などを引き起こす可能性が上がります。閉経後の女性に骨粗鬆症が増えるのもこのため。

また、ホルモンバランスの崩れから肌荒れ、疲労感などの肉体的な症状。イライラ、ストレス、集中力の低下などの精神的な症状に悩まされることもあります。

もしも、無月経や生理不順になった場合は、指導者やコーチに相談、産婦人科などの医師に相談するのがオススメです。…でも、その指導者やコーチが男性だと、なんとなく言い出しにくいのが人情というかなんというか…学生なら保険室の先生や養護教諭に相談という手もアリです。

 

・脂肪を気にしすぎるあまり摂食障害の可能性も

男性・女性関係なく、脂肪や体重に囚われるあまり、極度に食べなくる神経性食欲不振症(=拒食症)、あるいは食べたあとに吐く行為を繰り返す(過食嘔吐)などの、摂食障害に陥る可能性もあります。そんな事しても記録がよくなるわけ無いだろうに…

摂食障害の数は女性の方が多いですが、稀に男性がなることも。摂食障害になった際は心療内科やメンタル専門の病院を受診することをオススメします。

 

 

体脂肪はあくまで目安。自分のベストな体調を知っておこう

スポーツをする上で自分のベストな状態の体調を知っておくのは重要です。そのベストな状態を知る一つの要素として、体脂肪率を見ていくのがいいでしょう。

体脂肪率がいつもより高位からと言って必ず記録が悪くなるわけでもありませんし、体脂肪率がいつもより低いからといって必ず良い記録が出るとも限らないですからね…。むしろ記録に直結するのは、普段の練習とその積み重ねのような気が。

 

人によっては普段の練習よりも、体脂肪(=体重)を落とす方が楽に感じてしまい、練習よりも体脂肪を減らすことに燃える人もいますからね…。それで迂闊に成功してしまうとドツボにはまるというオチも。

まぁ、肥満体型から標準体型になれば早く走りやすくはなりますが、痩せ状態からさらに痩せ状態になれば、走るのに必要な筋肉や持久力・スピードが削られてしまって、痩せる前より記録が悪くなることも…。

同じ数字にこだわるのなら、自己ベストや記録の方の数字にこだわったほうがはるかに効果的ですね…本当に。