
これから全国高校駅伝、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝、都道府県対抗駅伝などの駅伝が行われ、TV中継で観戦するのではなく、実際に現地で直接選手やチームを応援することもあるかと思います。
しかし、実際に現地で駅伝を応援する方に対して、各大会から決まりごとやルールが提示されている事があります。今回はそんな知っておくべき駅伝の応援のルールをご紹介します。
のぼり・旗・横断幕に関して
箱根駅伝の公式ホームページにある交通規制のお知らせでは、応援時に横断幕、旗、のぼりなどを、沿道の公共物(ガードレール、橋など)へくくりつける事は道路交通法違反であると書かれています。ですので、横断幕、旗、のぼりなどの設置をする際は十分注意することが重要です。
なお、応援のルールを守れないと、場合によってはチームそのものにペナルティが出る可能性もあります。くれぐれもご注意を。
また、全国高校駅伝の場合は、横断幕、旗、のぼりを沿道やコースにて使用することを一切禁止しています。ちなみにこれは警察からの指導。
なお、スタート・ゴール地点となる西京極陸上競技場においては、一部横断幕やのぼりの設置が可能な場所があります。ただし、メインスタンドへの設置は2015年から不可になっており、今後横断幕や旗、のぼりなどに関するルールは変化する可能性大。
(詳しくは全国高校駅伝の公式ホームページにて確認してください)
http://www.koukouekiden.jp/course/access.html
このように、横断幕・旗・のぼりだけ見ても、大会ごとにルールが異なる事がありますので、応援に行く際は該当の大会・駅伝の公式ホームページを確認したり、運営に問い合わせるのがいいでしょう。
また、箱根駅伝のように各大学の駅伝チームを応援する会のホームページがあれば、そのホームページにある応援の方法や手引きなどを熟読することをオススメします。
円滑な駅伝の進行にご協力を
横断幕やのぼりの他にも、駅伝を応援する際に守ってほしいルールはたくさんあります。言わなくてもわかるであろう事や当たり前のような決まりもありますが、以下にさらっとまとめました。
車道に出ない。
ごくごく当たり前のことですが、先導車や白バイ、ランナーなどが走ってくる車道に出て応援することは大変危険です。応援は必ず歩道で行いましょう。
歩道から身を乗り出さない
TVや雑誌などを見ていて大体わかると思いますが、いくらランナーが車道を走っていると言っても歩道のすぐそばを走っています。歩道から身を乗り出せばランナーと接触してしまう恐れがありますので、身を乗り出さないで応援しましょう。
歩道でランナーと一緒に並走しない
TVを見ていると必ず出てくるであろう、ランナーと並走してTVに移ろうとする人はいますよね…。ママチャリに乗ってランナーを追いかけたり、仮装してまで移ろうとする人までも…
当然ですが、応援に来ている他の方とぶつかって怪我をする恐れや、よそ見から事故に巻き込まれる可能性があります。絶対にやめましょう。
無人飛行機(ラジコン・ドローン)の禁止
全国高校駅伝、箱根駅伝ともにコース周辺でドローンなどの無人飛行機の持ち込みや操縦は禁止されています。禁止事項でドローンの文字が出てきたことに時代を感じる…
まぁ、ドローン自体は駅伝に限らず、市民マラソンでも禁止と発表しているところは多々ありますね。実際にドローンで事故になったマラソンも…湘南…
ゴミは持ち帰る
残念ながら応援後にゴミが散乱していることで、大会や運営側に苦情が寄せられることがあります。
携帯カイロやパンフレット、小旗など含め自分のゴミであろうとなかろうと、応援後にゴミが落ちていればちゃんと持ち帰って綺麗な状態にするように心がけましょう。来た時よりも美しく。
子供や犬から目を離さない、無理に連れて行かない。
今年行われたニューイヤー駅伝の際に、沿道で応援していた人が連れていた犬が車道に飛び出しランナーが転倒をするというアクシデントがありました。いくらリードをつないでいるとはいえ、ランナーに向かって吠えたり近づいていこうとする犬は、ランナーを妨害する原因にもなります。
また、犬に限らず子供のように、面白半分で急に飛び出したりすればランナーを妨害することにもなりかねません。
当然ですが、犬の飼い主や子供の保護者は目を離さないことや躾けることを徹底。そして無理に応援に連れて行かないことが望ましいでしょう。
(2016年1月1日追記)
関連:ニューイヤー駅伝2016 管理人的感想および2区での犬が飛び出たアクシデントについて。
選手には温かい応援を
選手と言っても相手は自分と同じ一人の人間です。選手やチームを貶めたり傷付けるような応援はやめましょう。
●その他、箱根駅伝で禁止されている事
脚立の利用は危険
箱根駅伝では歩道や沿道で脚立の利用して応援は控えるようにとあります。選手がよく見えないとか、いい写真が撮りたいからといって脚立を利用しないようにしましょう。
スタートやゴール、中継所付近での出場校を示すもの提示は厳禁
箱根駅伝では、スタート、ゴール、中継所の前後100mにおいて、混乱を避けるために出場校を示すもの(旗、大学新聞、横断幕など)を提示したり配布することを禁じています。
●その他、全国高校駅伝で禁止されている事
コース周辺に自家用車、バス、タクシーを駐停車させない。
全国高校駅伝では応援の際は公共交通機関を利用するようにと書かれています。借上げのバス・タクシーでの応援は絶対に禁止。
ちなみにですが、全国高校駅伝で地下鉄を使って応援に行く場合は女子は鞍馬口駅で、男子は国際会館駅で移動すると2つの中継所が回れます。ただし、当日は地下鉄も沿道も混雑するので、ある程度覚悟は必要になりますが…。そうでなくても京都はただでさえ年がら年中混むからね…(京都人並感)
全国高校駅伝やニューイヤー駅伝、箱根駅伝などの多くの駅伝の大会は、応援する方々に支えられて話題や人気になり、愛される大会として根付いてきたものが多くあります。
ですので、これからも末永く愛される大会として残っていくためには、応援の際はルールやマナーを守り、大会への協力をしていくことが大切です。