ピックアップ

干しひじきの鉄分は実は鉄釜由来 貧血予防ならステンレスより鉄の調理器具を使おう

ひじきと言えば鉄分が豊富で貧血の予防に効果があると言われてきた食品ですが、実はひじきに含まれている成分が鉄鍋由来の鉄分であり、ひじき本来の鉄分は非常に少ないというニュースが出ました。

 

食品成分に関する国内唯一の公的データである日本食品標準成分表の改訂版を、文部科学省が25日に公表する。一部食品を再分析したところ、貧血防止によく食べられる干しひじきに含まれる鉄分が、最近主流の製法では従来製法よりも10分の1近くと大幅に少ないことがわかった。(※1)

 

ニュースによれば、今までは鉄釜で調理していたため、釜から出る鉄分がひじきに含まれていましたが、今回ステンレスの釜で調理したひじきを調べたところ、従来の10分の1の鉄分だったことが判明。なお、鉄分以外の栄養素には差はなかったとのこと。

  • あくまでも干した状態での数値なので、水に戻せば量も増えて100gあたりの鉄分の量は少なくなる。
  • なお、ひじきなどの海藻類に含まれている鉄分は非ヘム鉄といい、レバーなどの動物性食品に含まれているヘム鉄より吸収率が低いという特徴がある。
  • しかし、非ヘム鉄はビタミンCやタンパク質を含む食品を一緒に食べることで吸収率が向上。
  • 関連:鳥レバー・豚レバー・牛レバー 貧血防止に効果のある食べ方とは?

 

ここまで鉄分の含有量に差が出てしまうと、ひじきだけに限らず鉄分が多いとされてきた大豆製品や野菜などの食品成分表が一新されそうな予感。とくに加工食品の類は変わりそう。

しかし逆に考えれば、鉄の鍋やフライパンを使うことで溶けて増える鉄分は馬鹿にならないというニュースでもあります。今回は鉄の調理器具に含まれる鉄分に関してまとめました。

 

 

鉄の調理器具から鉄分を効率よく摂る方法

鉄でできた調理器具を使うことで、鉄でできている鍋やフライパンから鉄分が溶け出て、普通に食べるよりも鉄分が多く摂取できます。溶け出る鉄分は二価鉄と呼ばれるもので、体内に吸収されやすく鉄分補給にはピッタリなのが非常に嬉しい。

なるべく鉄分を効率良く取りたい場合は以下のポイントを守るといいでしょう。

 

・加熱時間が長い料理ほど鉄分は多く溶け出る。

加熱時間が長ければ長いほど、鍋やフライパンから溶け出る鉄分の量は増加します。

具体的には炒め物よりも煮物や汁物、シチューやカレーなどの煮込み時間が多い料理の方が、より多くの鉄分を摂ることができます。

とくに汁物やカレーなどは、溶け出た鉄分を汁ごと摂取できるので効率的です。

  • もちろん、溶け出ると説明してはいるが、一回の調理で出るのはせいぜい数mgとごくわずか。鍋やフライパンが薄くなるような事はまず無いのでご安心を。ただし使っていれば当然錆びる。
  • 成人男女1日に必要な鉄分がだいたい10mgなので量としては十分。(ただし女性の場合は月経時はこれよりも2、3mg多めに摂るのが望ましい)

 

・酸味のある調味料を使う。

酸味のある調味料、すなわち酸性の調味料を用いることで、鉄分が溶けやすくなります。

トマトケチャップや酢、梅の果汁を使った料理、中華鍋で作った酢豚などがいい例です。

 

 

釘を使って直接鉄分補給する調理法も

これからお正月用のおせちを作る際にする人もおられると思いますが、黒豆(煮豆)に布やキッチンペーパーでくるんだ錆びた釘を入れて煮ることで、黒豆の色やツヤを良くする効果があります。なお、釘を入れなくても鉄鍋で黒豆を煮れば同様の効果は得られます。

なお、黒豆以外にもナスの色を鮮やかにするために鉄を入れることも。ご先祖様はどうして黒豆に錆びた釘を入れ煮るなんてことを考えたのだろうか…

この時に釘の鉄分が溶け出して、微量ではありますが鉄鍋同様に鉄分を摂取することも可能です。

 

また、煮豆の他にもぬか漬けを作る際に入れる鉄を使って鉄分を補給したり、お茶やコーヒーを飲むときに必要なお湯を沸かすときに鉄を入れて鉄分を補うという方法もあります。もちろん、鉄鍋でお湯を温めればそれでもOK。

…まぁ、足りない鉄分は食べ物ではなく、釘などの鉄の塊から直接摂取するのは間違ってはいませんね…実に本能的というかなんというか。

現に鹿が線路をペロペロ舐めて鉄分を補給しているというニュースもありましたし…

 

まとめ

  • 加熱時間が長い料理ほど鉄器から多くの鉄分が摂れる。
  • 酸味のある調味料入れるとより多くの鉄分が摂れる。
  • 釘などを入れて作る調理法でも鉄分が摂れる。

 

…といろいろ書いてきましたが、あくまでも基本的には食事から鉄分含め栄養をバランスよくを取ることが重要です。

鉄の調理器具だけでは鉄分の吸収を促進するビタミンCや動物性タンパク質、造血作用を促すビタミンB12や葉酸を摂ることは不可能です。鉄の調理器具を使った上で、鉄分の吸収、そして造血作用のある栄養素をバランスよく摂るように心がけましょう。

 

 

余談

それにしても、ステンレス釜の製法だとひじきにあんまり鉄分がないという事がわかったので、これからは鉄分の多くなる製法で作ったひじきなどの加工食品が出回るようになったりして…

ちなみにですが、鉄分が溶け出るためには熱を加えることが必要なので、缶詰の食べ物や缶ジュースの類は鉄分が多くなりません…残念。

まぁ、缶詰や缶ジュースって大抵アルミなので鉄分とは関係ないし、鉄で出来ているスチール缶もそこまで缶詰の種類や飲み物の種類が多くないような気が。


※1 ソース http://www.asahi.com/articles/ASHDP5KKFHDPULBJ00P.html

LINEで送る
Pocket

スポンサーリンク

Be the first to comment

Leave a Reply